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紅子

44、お茶のお稽古

舞妓のお稽古事の中でお茶のお稽古は舞と並んで必須項目のひとつです

お点前を春のおどりのお茶席以外ではする事はおへんし、お座敷でお茶を

点てたという事もうちはあらしまへんどした

そんでも、お茶が必須になってんのはお座敷での立ち居振る舞いとか

美しい所作の為に必要なんやろうなぁとは思ってましてんけど

その当時はあんまり好きなお稽古やありませんでした

最近になってお抹茶体験を担当する事になって、ええ加減な事は出来ひんと

思い、改めてお茶の世界を学んでみますと、こんな奥深い素晴らしいもん

やったんかと驚きと感動の連続!

舞妓時代、何度も何度も同じ事の繰り返しのお稽古を辛気臭いと思って

ましたし「これ、何の意味があんにゃろ?」となんでも頭で考えてからやないと

動かへんという様な実に生意気な態度で、お師匠さん、よう辛抱強う

お稽古つけてくれはったなぁと思い出すと恥ずかしさ一杯どす

日本の文化はまず型から入って、後から心を入れる…と舞のお稽古では教えられます

お茶のお稽古はほんまにその通りの連続で美しい所作の為に1ミリの単位で形を整える

世界どした

あの辛気臭い1ミリ1ミリが今の自身を作っているんやなぁと今になって

お茶の入り口を覗かせて貰うた…そんなふうに思てます。

おおきに  又  おはように

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